健やかさのお守り筆 AMULET FOR BABY'S HEALTH
赤ちゃん筆とは

赤ちゃん筆とは中国の故事を今に伝える健やかさのお守り筆です。日本では江戸時代から赤ちゃん筆作りが行われていました。
赤ちゃん筆は「胎毛筆」や「誕生筆」「誕生記念筆」とも呼ばれています。七五三や成人の日、嫁ぐ日などに親から子へと贈られる人生のお守りとするならわしがあります。
まず筆の毛になる、胎毛をご説明します。胎毛とは赤ちゃんがお腹にいる頃からはえる毛で、柔らかくとてもしなやかです。この胎毛の先端は細く、自然に尖った毛先になっています。このような柔らかい自然な毛先の頭髪は生まれてきた時のままの毛先を持つ子供の髪でしか見ることができません。
一度もカットしていない毛先はとても繊細で、一生に一度しか生えてこない貴重な髪の毛です。
赤ちゃん筆ができるまで
- [1] 寸切り
- 寸切りは、毛の寸法を整える作業です。寸木を乗せ、毛先を基準にして切り揃えます。切目が正確に揃うよう、何度も確認しながら徐々に整えていきます。
- [2] 練り混ぜ
- 寸切りした毛をうすくのばし、何回もまぜ合わせます。さらに逆毛などを取り除き、切り揃えて櫛を通し、薄いのりをつけまとめます。
- [3] 芯立て
- 芯立ては、練り混ぜした髪の毛から、筆の形を作っていく工程です。芯立て筒に通し、筆の形を作っていきます。不必要な毛を抜き取ってから、乾燥させます。
- [4] 糸締め
- 乾かした芯の根元を糸でしばり、やきごてをあて、少し焼いて毛を接着させます。これで、筆の穂首(毛の部分)の完成です。
- [5] くり込み
- 筆管(ひっかん)に穂首をすえつける工程が、くり込みです。小刀で筆管の内側を均等に削り穂首(筆の毛の部分)をはめるところを作り穂首を筆軸にすえつけ、接着します。
- [6] 仕上げ
- 穂首の寿命を保つために、糊固めをします。糊を穂先に充分含ませます。不必要な糊は、糸かけでしぼり取った後で乾燥させます。
ご注文の流れ
当店で赤ちゃんの髪の毛をカットさせていただきますのでご都合の良い日をご予約してください。

デザイン・素材・太さ・文字入れなどをご予算と検討しながら筆の種類をカタログで決めてもらいます。
当店で、実物を見ることもできますのでお気軽にご相談してください。
当店にて契約会社に筆製作依頼をし、お預かりした毛を会社へ送付しますので、注文書に必要事項を記入していただきます。

筆ができあがりましたら当店よりご連絡いたします。ご来店していただいてできあがった筆を確認していただき、誤字などないか確認してから、お渡しします。筆の代金はお渡し時にいただきます。

当店でお取り扱いしている会社は光文堂、赤ちゃん筆センターの2社です。
筆を作るには最低5センチ以上は毛の長さが必要ですので、5センチ以上カットしても大丈夫な長さになるまではお待ち下さい。目安として、天頂部の髪の毛が5センチカットしても希望のヘアースタイルができるぐらいです。
赤ちゃんの場合は、産毛の成長の個人差が大きいので、生後3ヶ月ぐらいで作れる子もいれば、2歳近くにならないと作れない子もいます。一度もカットしてない髪であれば大丈夫ですので気長に待ちましょう。
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